「音と香りは夕暮れの大気に漂う」香りを感じる音楽
ドビュッシー作曲のピアノ曲に、 プレリュード(前奏曲)集 第1集 「音と香りは夕暮れの大気に漂う 」という曲があります。
私は音楽の香りというテーマが好きで、歴史や風土を紐解きながら作ることが多いのですが、印象派の時代の香りというと、空間を多彩な色が霧のように香りが漂っている感じがして、なかなか難しく思います。煙のような感じともいいますか。
曲のタイトルが私の好きな「音」「香り」があり、何となく素敵感があるので、テーマソングにしようと、ピアノの練習をしてみましたら、なんとも難しい曲。恥をかきますので、ここは
リヒテルさんの演奏でどうぞ!(8分40秒の所からです。)
スヴャトスラフ・テオフィーロヴィチ・リヒテル
この曲は、 フランスの詩人、 シャルル=ピエール・ボードレール の名作「悪の華」に収められている「夕べの諧調(かいちょう)」という詩からヒントを得た作品なんだそうです。
その詩を調べていたら、このような内容でした。
時が来た、茎の上に震えながら
どの花も香りを放つ、つり香炉さながらに
音と香りは夕暮れの大気に舞う
愁いのワルツ、やるせない眩暈よ
どの花も香りを放つ、つり香炉さながらに
ヴァイオリンの 震える 音は、痛めた心のよう
愁いのワルツ、やるせない眩暈。
大空は悲しく美しい、 大祭壇 のよう に
つり香炉。
スペインの香りで出てきた香炉がフランスの香りでも出てきたなと苦笑。
花の香りが香炉から出る煙のような感じ。
風と花の香りがワルツのように夕方舞っている。
お花にも色々戦略があります。 暗くなると存在感を出さないとと思う花かな。
夕方の憂鬱感やもの悲しさはよく分かります。
花は?季節は?場所はどこなんだろう?時代は?と、考えることは尽きません。
音も、香りも、風も、色も、温度も、湿度も、憂鬱な気持ちも感じる曲です。
仮にジャスミンをメインに、夕方のチャイム(良い子の皆さんは帰りましょう 笑)を聞きながらブレンドを始めることにしました。
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