『本と香り』~お好きな本からイメージ 創香会(クローズド) 開催させて頂きました!
Herb Harvest初の試み、
本を愛する読書会の方々を中心とする会でございました。
最高にマニアックで素敵。
お好きな本を1冊お持ちいただくようお願いいたしました。
私が思いつくような本ではありませんでした。
香りはもういいから、その本読みたいと思う本がずらりと。
イメージを香りにしますので、まずは用意した香りを言葉にしていくところから。
大変ですよね。でも面白いんです。
読書会の皆さんなので、出てくる言葉がもう!
感じ取って言葉にするのってすごく難しいのですが、
例えばオレンジ・スイートをナイフとイメージされるかたがおられて、
!!!
よくお話を聞くと、ナイフでオレンジを切った瞬間の香りだと。
そうですよね。
オレンジはトップノートですし、ナイフで切った時にふわりと感じる香りです!
香りについて知らなくてもトップノートを感覚的に感じ取っているということですよね。
そんな素敵な皆様が作られたのは、
『長い旅の途上』 著者:星野道夫
アラスカの冷涼な地で長い冬の後、生命が芽吹く春がやってきて、夏の盛り…..とイメージは続く。
土の香りをベースに草花の白やグリーンなどがちりばめられて…..
すごく寒い香りを作られるのかと思いましたら、懐かしさと温かさを感じる作品でした。
星野道夫さんの心の温かさや大きさも感じましたよ。
香りのレシピ:パルマローザ、ゼラニウム、パチュリ他
『THE ARRIVAL』 著者:Shaun Tan
文字のない絵本です。
なつかしい、異世界のような不思議な香り。
本からも香りがするのですが、知らない香りがする本だそう!
最初はとてもロマンティックな香りでしたが、
土の香りにこだわられて創香されました。
香りのレシピ:パチュリ、ベチバー、イランイラン、クローブ他
『英国の間取り』 著者:山田佳世子
お部屋のイメージ、レンガ、石、土っぽい香り、草や花の香り、雨の多い土地なので水っぽい香り、古本のような香り、とイメージされました。
出来上がった香りは狙った香りでもあり、紅茶の香りもしました。
英国の歴史ドラマもこういう香りがするのかなと興味深く聞かせて頂きました。
香りのレシピ:カモマイル・ジャーマン、シナモン、マンダリン他
『古今和歌集』 亭子院歌合の歌
桜花散りぬる風のなごりには 水なき空に波ぞ立ちける
桜の花が散ってしまった風の名残には、水のない空に余波が立っている。
という歌を香りにされました。春が終わって若葉が出てきた初夏のイメージ
寂しさ、爽やかさ、懐かしさを感じる日本の香りでした。
香りのレシピ:ローレル、フランキンセンス、クローブ他
『この闇と光』 著者:服部まゆみ
ミステリーですからネタバレになってはいけませんと、控えめに内容をご説明くださいました。
主人公は盲目の女性。狭い範囲の中で生きていましたが、生活が崩れる出来事が。
過去について推理しますが、子供時代のお手伝いさんがつけていた沈丁花の香水、懐かしくて暗く落ち着いたイメージ。
香りのレシピ:フランキンセンス、パチュリ、ローレル、ライム他
『The Rabbits’s Wedding』 著者:Garth williams
元気のないウサギが、ずっと一緒にいられないから…と未来を想像して落ち込んでいます。
じゃあ一緒にいましょう!と森で結婚式を挙げました。
イメージはお花いっぱい、ふわふわ全体を纏ってくれる、柔らかくかわいいイメージで創香されました。
香りのレシピ:バニラ、イランイラン、ゼラニウム他
最後に
皆さん、始めてアロマブレンドをされたそうですが、イメージ通りに作られました。
香りを聞くと人となりも伝わってくるのですが、魅力いっぱいの皆さんです。
素晴らしいお時間をありがとうございました。
イベントの講師にお誘い下さいました川辺様、
心からありがとうございました。
Herb Harvest 團 野 陽 子
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